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2026.07.20

【股関節手術後、何を根拠に施術を組み立てたのか】

こんにちは、

六本木にある鍼灸治療院TRYANGLE(トライアングル)

塩川です。

前回

【 股関節の手術は成功した。 それでも歩きにくい理由。 】

をご紹介しました。

今回は、

「なぜ歩きにくくなったのか」

「私は何を根拠に施術を組み立てたのか」

を実際の症例をもとにご紹介します。

【バラバラに見える問題から、どう仮説を立てるのか】

初回の問診や視診、動作評価では

・左右の脚長差

・歩幅の減少

・片脚立位時間の短縮

・腰を反らせて歩く癖

・股関節前後

・左右の可動域制限

という特徴が見られました。

さらに触診で問題が

どのように連鎖するのか調べていきます。

これらをそれぞれを別々の物として捉えても、

本当の原因は見えてきません。

私が考えるのは、

「どこが悪いのか」ではなく、

「どこから身体のバランスが崩れ始めたのか」です。

その上で、

・最も歩行へ影響している要素は何か。

・その原因はどこから始まっているのか。

・どこを修正すれば身体は変化するのか。

この3つを前提に仮説を立てます。

そして施術中に何度か評価を行い、仮説を再評価します。

この繰り返しで、少しずつ身体の使い方を整えていきます。

【①まず注目したのは扁平足でした】

私はまず、扁平足が歩行に強く影響していると考えました。

扁平足そのものは珍しいものではありません。

扁平足によって足首が内側へ倒れ、

その影響が膝や股関節まで連鎖していたことでした。

その結果、お尻の筋肉が働きにくくなり、

歩くために必要な推進力が低下していました。

つまり、

「股関節の問題」ではなく、

足から股関節まで一つの繋がって影響していた

のです。

【②扁平足から足首・膝・股関節の捻れが生まれる】

扁平足は股関節・膝・足首へと連動して、

互い違いに“捻れ”が生まれる事でバランスを崩してしまいます。

イメージで言うと、

雑巾をギュッと絞るような状態”

歩くたびに股関節の周囲筋が硬くなり、

本来の柔軟性を失い、可動域が減少します。

【今回行った施術】

評価をもとに、今回は次のような流れで施術を行いました。

1、足首の位置を調整する。

2、股関節周囲と太ももの筋肉へ

鍼+電気刺激を行い、筋肉の緊張を整える。

3、腰の過剰な緊張を和らげる。

4、正しい足首の位置を保ちながら、

歩くために必要な筋肉を使う運動を行う。

もちろん、

1回の施術ですべてが改善するわけではありません。

しかし施術後は、

・足が前へ出しやすくなった

・歩きやすくなった

という変化がみられました。

現在も継続して施術を行っていますが、

歩行速度は向上し、腰痛も少しずつ改善してきています。

【最後に】

今回のように、

歩きにくさの原因は一つではありません。

脚長差だけでも

股関節だけでもありません。

身体はすべてつながっているため、

一つの場所だけを見ても、

本当の原因が見えてこないことがあります。

だから私は、

「人工股関節だから仕方ない」と決めつけません。

歩き方や姿勢、関節の動き、筋肉の働きを

丁寧に評価することで、

まだ見えていない改善の糸口が、見つかるかもしれません。

「人工関節だから仕方ない。」

「年齢のせいだから仕方ない。」

「病院で異常はないと言われたから。」

と諦める前に、一度自分の体と向き合ってみませんか?

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。